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 大きくなって帰って来てね――。秋田県と青森県にまたがる十和田湖で13日、ヒメマスの稚魚の放流式があった。両県の児童、園児ら約50人が、ふ化場がある秋田県小坂町の湖岸から7センチほどに育った稚魚約25万尾を放流した。

 ヒメマスは紅ザケの陸封型の淡水魚。明治時代に和井内貞行(1858~1922)が私財を投じて稚魚を放流、ふ化場を設置した。現在は十和田湖増殖漁業協同組合が施設を運営、稚魚の放流を続けている。毎年10トン以上の水揚げがあり、特産品として観光施設が刺し身などで提供している。

 放流式では小林義美組合長が子どもたちに「ヒメマスを安定して供給するために放流が必要」などと説明した。回帰性があるヒメマスは成熟する3年後の秋に産卵のためふ化場に戻ってくる。(加賀谷直人)