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 国の特別史跡にあたり、発掘調査が制限されている大阪城(大阪市中央区)。しかし、その地下には、「大坂夏の陣」で落ちた豊臣秀吉の大坂城が眠る。その姿を確かめたい――。地質学の専門家らを加えた大阪市立大学の研究が成果を上げつつある。(坂東慎一郎)

「石垣じゃないか」地下へ進む棒、突然ストップ

 今月11日、天守閣前の本丸広場。観光客がまばらになった午後5時、機械の低い音がうなりを上げた。

 先端にスクリュー(直径約3センチ)がついた棒を地下へ、地下へとねじ込んでいく。そばで見守るのは、大学院理学研究科の三田村宗樹(むねき)教授(地質学)だ。

 地盤が軟らかければ、棒はスムーズに沈み、硬いと遅くなる。深さ約8・5メートルまで進んで、そのスピードが急に落ちた。「明らかに地層が変わった。豊臣時代の地盤に達したのでは」

 隣のポイントでは、深さ約7メートルで棒が止まった。何かに当たり、それ以上進まない。「石垣じゃないか」。文学研究科の仁木(にき)宏教授(日本中世史)は興奮した様子。現存する本丸図と照らしあわせると、秀吉が暮らしていた「詰(つめ)の丸」を囲む石垣の一部の可能性が高いという。

 いわゆる発掘調査はできなくても、これなら地下の様子を探ることができる。終了後、穴は砂で埋め戻す。

 戸建て住宅を建てる際に、地盤調査のために使われる「スウェーデン式サウンディング調査」。文系理系の合同チームで4年前に始め、これまでに約300地点を探った。

装置簡単、迅速測定 スウェーデン式サウンディング調査

 先端にドリル状の部品がついた…

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