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 千葉県内をテーマに約半世紀にわたって出版活動を続けてきた同県流山市の崙(ろん)書房出版(小林規一社長)が7月末で会社を閉じる。歴史、地理、自然、人物……。幅広いジャンルを取り上げた新書版シリーズ「ふるさと文庫」は217冊を数え、総出版数は約千冊に及ぶ。県内の地方出版では草分け的存在だったが、活字離れや出版不況の波に抗しきれなかった。地元からは惜しむ声が後を絶たない。

 同社は流鉄流山線・流山駅近くの木造2階建てが社屋。1階は書庫で2階のこぢんまりした空間に机とパソコンが置かれている。社員は72歳になる小林社長と、編集長の金子敏男さん(71)、営業担当の吉田次雄さん(68)、事務担当の大竹トモ子さん(71)の4人だ。

 創業は高度成長期後半の1970年。当初は「利根川図志」「東葛飾郡誌」など県内中心の郡誌や治水史などの復刻版を手がけた。77年に地域を題材にした「ふるさと文庫」を創刊して以来、主に県内の著作を次々に出し、地域の書き手の発掘にも貢献してきた。当初の同文庫は会員制で会員が年会費を払うと文庫本が随時送り届けられるシステムだった。文庫の内容は1人の筆者が一つのテーマでまとめた本で、第1回配本の『利根運河』など10冊から始まった。最後となった217冊目の「房州那古寺界隈」(大場ヤス子著)は5月30日に発行されたばかりだった。館山市の古刹(こさつ)の歴史やお祭り、地域の街並みなどの話を女性の視点で描いている。

 約30年前のピーク時には一般…

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