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 中山間地の耕作放棄地などに牛を放牧し、景観保全や獣害防止につなげる「カウベルト事業」が、富山県黒部市阿古屋野で始まった。この地区で里山整備に取り組む「阿古屋野森づくりクラブ」(広瀬昭元会長)が2007年に始め、今年で13回目になる。

 牛が草を食べることで景観保全を図れるほか、放牧されていることで、農作物に被害を与えるサルやイノシシなどの野生動物が人里に近づかないようにする。

 同クラブは、立山町の畜産農家から黒毛和牛2頭を借り、森の中の電気柵で囲った約1・8ヘクタールに放す。牛のエサや水飲み場の管理は同クラブのメンバーが交代で担う。牛は11月まで過ごし、畜産農家に戻る。広瀬会長は「牛が食べない草もあるし、相変わらずイノシシやサルの被害はあるけど森づくりの一環だからね。頑張ってます」と笑う。

 同市内では内山地区や宇奈月温泉スキー場でもカウベルトを行う予定。(高津守)