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 生命保険協会は、2018年度に生保各社が受けた外貨建て保険の苦情件数が2543件で、前年度より3割増えたと発表した。生保協が件数をまとめ始めた12年度の約4倍にあたり、過去最多となった。

 外貨建て保険は、契約者から集めた保険料をドルなどの外貨で運用する商品。為替相場次第では損失をこうむることもある。生保協によると、全体の約7割が、説明が不十分だったことに対する苦情だった。

 外貨建て保険は、18年度の大手5社の販売が過去最高の3・6兆円に伸び、販売拡大で苦情も増えた。

 生保協は昨年、外貨建て保険を販売する際に募集資料に元本割れについての注意喚起を記すほか、高齢者に販売する際の注意点をまとめた点検表をつくるなどの対策を打ち出したが、効果は十分に表れていない。今年7月に任期を終える稲垣精二会長(第一生命保険社長)は「苦情の増加トレンドを止めることができなかった。継続して監視し、対応する必要がある」と述べた。(新宅あゆみ)