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 3年前の参院選の際、選挙権年齢の引き下げで初めて一票を手にした18、19歳に政治や選挙への疑問を聞き、識者に答えてもらった。あれから政治とのつきあい方は変わったのだろうか。同じ若者を訪ねてみた。

茨城大4年・出雲来実さん

 アルバイト先の居酒屋では、お客さんがテレビのニュースを見ながら、よく意見を言い合っています。「消費税は本当にあがるのか」「今のうちに車買った方がいいかな」。耳を傾けていると、「君はどう思う?」と聞かれることがあります。

 店には、店内の飲食だけでなく持ち帰りのメニューもあります。軽減税率が導入されると、店内だと10%、持ち帰りで8%。店内で食べるお客さんは減っちゃうのかなと思うし、自分が客だったらどっちを選ぶだろうか、と考えてしまいます。

 最近は、年配のお客さんが年金問題の話をしていました。私自身も老後の生活に不安を感じるし、参院選の争点の一つだと思います。でも、友人との間では話題にはなっていません。

 3年前、急に降ってきた「18歳選挙権」に戸惑いました。メディアから注目されていたけれど、「社会経験が少ないのに投票していいの?」と疑問を抱きました。それに対し、春香クリスティーンさんは「『自分の未来を選ぶ』と思ってはいかがでしょう」と答えてくれました。テレビや新聞を見て大人の意見や考え方に興味を持つようになり、ニュースの見方も変わりました。今はマスコミ業界を目指しています。

 でも、最近のニュースを見ていると、政治家の不祥事ばかり。18歳選挙権という、政治に関心を持つきっかけがあったのに、政策や争点を考える前に、政治への信頼感が薄れ続けています。選挙権年齢が引き下げられたからといって、若い世代の意見が政治に反映されるようになったという実感もありません。明るい将来を描いてくれる候補者がいなければ、投票には行かないかもしれません。(藤原伸雄)