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 平成の30年間の水俣病事件を振り返る企画展が15日、熊本県水俣市の水俣病資料館で始まった。初日は「オープニングトーク」として5人の語り部がそれぞれの30年を顧み、残された課題について語り合った。

 企画展の会場には、年表や写真、パネルなど35点が並び、平成が始まった1989年実施の水俣湾内の汚染魚の一斉捕獲や、政治解決策(95年)、水俣湾海域の仕切り網の撤去(97年)、水俣条約の外交会議(2013年)などを改めて振り返ることができる。

 オープニングトークでは語り部がそれぞれ平成の出来事を語り、今後の課題として市民や原因企業などとの対話の重要性に話が及んだ。吉永理巳子さん(68)は「もう一度みんなで気持ちを出す場が必要。そういった場に資料館もなって欲しい」。永本賢二さん(59)は日頃の思いを口にした。「チッソの人たちはただ展示を見るだけでなく、僕たちの話を聴いてほしい」

 企画展は8月31日まで。入館無料。月曜休館。問い合わせは同館(0966・62・2621)へ。(奥正光)