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 2014年のクーデターを主導した軍事政権のプラユット暫定首相が新首相に選出されたタイで、上院議員選任の「お手盛り」ぶりに批判が噴出している。事実上、軍政が任命したことに加え、選考委員の半数以上が自身も上院議員に就任していたことが発覚。反軍政派は、憲法に定められた選考委員の政治的中立が守られていないとして、法的手段に訴える構えだ。

 上院議員250人の名簿は5月に発表され、軍政の元閣僚や軍政幹部の親族ら軍・警察の関係者が数多く含まれていた。選考委員はトップのプラウィット副首相兼国防相だけが明らかにされていたが、批判を受けて今月12日に公表。いずれも軍政関係者で、半数以上が自ら議員になり、残る委員のほとんども親族が議員になっていた。

 上院議員は5日、3月の総選挙で選ばれた下院議員とともに首相指名選挙に参加。慣例で棄権した議長を除く全員がプラユット氏に投票し、民政移管後の同氏の「続投」に貢献した。

 タイの英字紙バンコク・ポストは15日、「上院の選任は茶番だ」とする社説を掲げ、一連のプロセスを厳しく批判した。(バンコク=貝瀬秋彦)

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