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 田植えの季節が来たことを告げる「ゆる抜き」が15日、香川県まんのう町の満濃池であった。「ゆる」と呼ばれる取水塔の栓を抜いて池から放流する量を増やす、江戸時代以前から伝わる年中行事。池の水が川に大量に流れ出すと、訪れた人たちはスマートフォンで撮影したり、歓声をあげたりしていた。

 10月初めごろまで毎秒最大5トンを放流し、丸亀、善通寺の両市と琴平、多度津、まんのうの3町の田んぼ約3千ヘクタールに供給する。池を管理する満濃池土地改良区によると、この日の貯水率は77・1%、貯水量は1190万トンで例年よりも少ないという。3、4月にかけての降雨量が少なかった影響とみられる。

 高松市の吉峰幸太郎君(6)は、田植えに使われる水がどこから出ているのかを知りたくて、ゆる抜きを初めて見に来た。「ドバーッと水がたくさん流れるのが面白い」と喜んでいた。(石川友恵)