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 6月23日の沖縄慰霊の日に読まれる子どもたちの「平和の詩」。沖縄戦の悲劇を受け止め、平和を訴える姿は大きな共感を呼び、年々注目度が高まっています。過去に朗読した子どもたちは、当時どんな思いで詩を書き、今はどう振り返るのでしょうか。大人になった皆さんに、話を聞きました。

     ◇

嘉納英佑さん(21)

やせっぽっちの男の子が

ほほえみながら、ぼくを見つめた

テレビの画面の中で……

ぼくも男の子を見つめた

どんな事があったの?

何があったの?

(2008年「世界を見つめる目」より)

     ◇

戦争「想像の域を超えている」

 三つ上の姉が「平和の詩」のコンクールに応募していたこともあって、小学1年生から詩を書いていました。元になった一つは、祖父母の戦争体験です。

 両親が共働きだったので、小学校の時は祖父母の家に帰ることが多く、2人から沖縄戦の話を聞いていました。おじいちゃんからは、戦火を逃れる途中の道で遺体をいくつも目の当たりにした、といった話を聞きました。父と兄を沖縄戦で亡くしたそうですが、どこで亡くなったかわからない。「自分の周りで当たり前にそういう話があるんだ」と衝撃を受けました。

 追悼式で平和の詩を朗読した時も「おじいちゃんの話を聞いてどう感じたの」と取材でよく聞かれましたが、自分の肉親を戦争で亡くすってちょっと考えられないですよね。想像はしますけど、想像の域を超えている、というか。自分らはしっかり考えなければ理解できない世代だと思うんです。

 語り継ぐって本当に難しいと思います。2年前、沖縄戦で住民が「集団自決」に追い込まれた「チビチリガマ」で、同世代の子がガマを荒らす事件も起きました。自分の地元です。「なんで」っていう気持ちが強かった。でも「心霊スポット」くらいに考えている子もいるのかもしれないのかな、とも思いました。

■「戦争や紛争は昔話では…

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