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 ハンセン病患者に対する国の隔離政策により、家族も差別を受け、離散を強いられたとして、元患者の家族561人が国に損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、熊本地裁で言い渡される。これまで顧みられてこなかった患者家族の被害について、司法はどんな判断を下すのか。熊本県内の原告もその行方を注視する。

 県内に住む40代の原告男性が初めて差別に遭ったのは28歳の時。当時交際していた女性と結婚を考えるようになり、父がかつてハンセン病の患者だったことを打ち明けた。女性は受け入れてくれたが、両親が反対し結婚は破談になった。毎晩のように泣いた。「俺のせいだ。ごめん」という父に、やるせなさから「そうだよ、お前のせいだよ」と、激しい言葉が口をついて出た。

 幼い頃に両親が離婚した。父との仲は良好だったが、「普通の家庭とどこか違うと感じていた」。授業参観や学校行事に父が来たことはなかった。運動会のお昼休みには、車の中で隠れて弁当を食べた。時々父に連れられて花見などに訪れる国立療養所菊池恵楓園(熊本県合志市)のことは「体の不自由な人たちの集合住宅」だと思っていた。

 人目を避けようとするのがなぜ…

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