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(15日、神戸1―0FC東京)

 選手もスタッフも、まるで優勝でもしたかのように喜びを爆発させた。

 後半4分、神戸のイニエスタが柔らかいシュートで先取点を決めた直後だった。まさにフィンク新監督が植え付けようとしている勝利にかける「スピリット」が表れていた。

 5月半ばまで7連敗。イニエスタら世界的なビッグネームを抱えながらも、試合前まで13位とどこか波に乗れなかった。チームは6月に入り、今季2度目の監督交代に踏みきった。

 「このクラブのために24時間働きたい」。フィンク新監督は就任時、熱い思いを語っていた。冷たい雨に打たれるのも構わず、ピッチ脇で指示を出し続けた。

 FWビジャは「チームにスピリットをもたらしてくれている」と話す。その熱意に選手たちは応えた。首位のFC東京に猛攻を仕掛けられても、相手に体をぶつけたり、シュートに体を投げ出したりしてゴールを守り続けた。決勝点は、その展開の中で一瞬のチャンスを生かしたものだった。

 選手たちをたたえたフィンク監督は力強く言った。「チームは初めの一歩を踏んだ。大事な一歩だ」。首位を倒す番狂わせで初陣を飾った。(内田快)