藤原慎一
1972年に開業した那覇市の第一牧志公設市場が16日、老朽化による建て替えのため、最後の営業日を迎えた。売り場には地元の常連客や国内外の観光客が詰めかけ、別れを惜しんだ。市場は7月1日から仮設店舗に移り、2022年度に新たな建物で再スタートを切る。
午前6時。市場の外周に店を構える「上原果物店」の上原信吉さん(87)が、パイナップルやマンゴーを店頭に並べていた。
ラジオで昭和の歌謡曲を流しながら、市場の誰よりも早く店先に立つ。市場の開業から47年間、この生活を毎日続けている。最後の営業日になったが、「いつもと変わったことはないよ」と笑った。
しかし、客足は「いつも」をはるかに上回り、正午近くになると売り場は多くの人出でにぎわった。
建物の入り口に位置する「かりまた手打ちそば屋」の狩俣節子さん(79)は、「こんなに人に来てもらえるなんて、昔に戻ったみたいだね。新しい市場になったら、若い人たちにもっと来てもらいたいね」と目を細めた。
20歳のころから市場に通って…
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