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 第68回全日本大学野球選手権大会第5日は16日、神宮球場で準決勝2試合が行われ、明大(東京六)と佛教大(京滋)が決勝進出を決めた。明大は、初の準決勝に臨んだ東農大オホーツク(北海道)を破り、通算5度目の優勝を飾った1981年大会以来38年ぶりの決勝進出。三回から登板の伊勢(4年、九州学院)が7回1安打無失点と好投した。佛教大は過去4度優勝の東海大(首都)に逆転勝ちし、初めて進んだ準決勝を突破。14安打で6点を奪い、京滋大学連盟代表としても初の決勝進出となった。関西勢の決勝進出は、2006年大会で大体大(阪神)が優勝して以来13年ぶり。

伊勢、3回から好救援

 明大は伊勢の力強い投球が決勝への道を開いた。追いついた直後の三回からマウンドに。自己最速151キロを計測するなど、球威十分の直球で押した。九回まで8三振を奪い、被安打はわずか1。熊本・九州学院高出身。「流れを変えたくて意識してスピードを出した。自分で言うのもなんですが、今日は圧倒できたと思います」。今春リーグ戦は不調に苦しんだ4年生右腕の会心のリリーフだった。

東農大オホーツク、堂々の敗退

 1―1の八回2死三塁。東農大オホーツクの伊藤茉(喜多方)の投球は捕手の手前で跳ねる暴投となり、決勝点を与えた。低めを意識したためのわずかな指先の狂い。「悔しさが大きい」と涙が止まらなかった。

 相手は東京六大学王者。一丸でぶつかった。4番が一塁へ頭から飛び込んで内野安打をもぎとれば、四球を選んで拳を握る選手も。先発の林(佐久長聖)、救援の伊藤茉はともに1年生。臆することなく終盤まで持ちこたえた。

 三垣(みがき)監督は大阪・PL学園高OB。1998年夏の甲子園準々決勝で松坂(現中日)を擁する横浜高と延長十七回を戦った時の一塁手だ。明大戦を前に「逃げて何も残らない試合にはしたくない」と言っていた。惜敗に、「本当に立ち向かってくれた。下を向く必要はない」。16回目の出場で初めて4強まで進んだ。網走に戻り、また力を磨く。

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