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 女子ゴルフの宮里藍サントリーレディスオープン(兵庫・六甲国際GC、6511ヤード=パー72)は16日、第3ラウンドの残りと最終ラウンドがあり、鈴木愛が通算12アンダーで今季2度目、ツアー通算で11度目の優勝を果たした。2位は1打差で比嘉真美子。昨年の大会を制した成田美寿々は40位だった。

藍さん「あそこで寄せるとは」

 「たぶん寄らないよね」。テレビ解説を務めていた宮里藍さんは、思わず口にしていた。パー3の16番、それくらい厳しいパットの場面が鈴木愛の前にはあった。

 ティーショットはグリーン右に乗ったものの、ピンまで約12メートル。上って下るうえ、ラインは左に曲がってから、右に切れていく。難度の高さは、すべてのピン位置を決めた宮里さん自身が一番知っている。3パットをたたいてボギーなら、最終ホールをバーディーで上がった比嘉真美子に並ばれてしまう。

 だが、鈴木のパットはさえていた。坂のてっぺんで止まりかけたボールはゆっくり動き続け、カップ数十センチにまでにじり寄った。「本当にパターに助けられた。4日間、こんなに良かったことはないかも」。この会心のパーが、勝利をたぐり寄せた。

 宮里さんはゴルフを始めたきっかけだった。バレーボールに打ち込んでいたが、その活躍を見て小学5年の時、妹とともにクラブを握るようになった。優勝を決めて花道に向かうと、その憧れの人がいた。ハグの祝福のあと「あそこで寄るとは思わなかったよ!」と最大の賛辞をもらった。「ゴルフをするきっかけになった人の、冠がついた大会で勝てて本当にうれしい」と相好を崩した。

 前々週の全米女子オープンは22位だった。「通用したわけではないけど、いいプレーはできた。それを今週生かせたことは自信になった」。女子ゴルフ界を引っ張る25歳がまた一つ、経験値を積み上げた。(山田佳毅)

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