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 大阪府吹田市の交番で巡査が刺され、拳銃が奪われる事件があった吹田市など「北摂地域」の10市町や大阪市などの周辺自治体では、17日午前7時の段階で容疑者が逮捕されていない場合、小中学校や幼稚園の登校見合わせを予定していた。しかし、7時前に容疑者確保の一報が入り、子どもたちは急きょ登校した。

 警察官が襲われた交番から約300メートル離れた吹田市立千里第二小学校では、保護者に付き添われて登校する児童の姿が目立った。

 3年生の長女(8)に付き添った母親(36)は「捕まってよかったけれど、子どもがまだ不安がっていて。落ち着くまではなるべく一緒にいてあげたい」。児童の見守り活動をしていた男性は「保護者、児童はまだ不安だと思うので、少しでも安心してもらえれば」と言い、登校する児童らに「こわかったなあ」と声をかけていた。

 逮捕の一報を聞き、子ども2人を連れて外出した近くの女性(39)は「昨日はずっと家に閉じこもり、マンションの住人同士のLINEグループで情報共有をしてきた」とほっとした表情を浮かべた。出勤で交番そばの阪急千里線千里山駅に向かっていた女性会社員(29)は「容疑者が捕まったとはいえ、なぜ拳銃を奪ったのか。襲われた警察官のためにも、動機を解明してほしい」。男性会社員(53)は「ひとまず安心したが交番の襲撃が全国的に相次いでいる。警察は拳銃を奪われない予防策をしっかりとり、再発防止に努めてもらいたい」と話した。

 吹田市の後藤圭二市長は「丸一日、市民は大きな不安を感じていた。迅速に逮捕されて本当に安心した」との談話を出した。同市内の小学校は前日、給食の配送を止めていたため、午前中のみの授業となった。府立支援学校18校は、午前6時の段階で通学バスの手配が必要だったため間に合わず、臨時休校した。