[PR]

 犯罪容疑者の中国本土への引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を巡って香港で大規模デモが続いていることについて、ポンペオ米国務長官は16日、今月末の大阪での主要20カ国・地域(G20)首脳会議の際にトランプ米大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席が会談するとの見通しを示したうえで、会談では「(香港の問題は)議題の一つになると確信している」と述べた。米FOXニュースのインタビューに答えた。

 ポンペオ氏は「我々は香港の人々が大事にするものについて声を上げていることを注視している」と語り、香港政府の対応を見守る考えを示した。米国務省は刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡すことに道を開く香港政府の「逃亡犯条例」改正案に「深い憂慮の念」を表明している。

     ◇

 16日に過去最大規模のデモ行進があった香港では、17日昼現在、立法会(議会)周辺に数百人の若者が集まり、抗議活動が収まっていない。デモ終了後、数千人規模の若者が一時、近くの幹線道路を占拠して夜を明かしたが、同日午前までに撤収し、道路の封鎖も解除された。

 香港政府は同日、政府本部の閉鎖を決めた。警官隊と若者が12日に衝突して以降、閉鎖は13日から週末をはさんで3営業日連続で、行政機関の中枢部が機能しない異常事態に陥っている。(ワシントン=渡辺丘、香港=宮嶋加菜子、平井良和)