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 陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)への配備計画をめぐり、防衛省が提示した調査データに誤りがあった問題で、岩屋毅防衛相が17日、秋田県庁を訪れ、佐竹敬久知事に謝罪した。岩屋氏は現地で実際に測量し、外部の専門家の意見も聞きながら資料を修正すると伝えた。

 会談は報道陣に公開された。岩屋氏は「あってはならないミスで、チェック態勢が甘かった。新体制で調査検討をやり直す」と、改めて配備に理解を求めた。佐竹氏は「配備に理解を示す人もいたが、その方々も応援する雰囲気にない。防衛省はマイナスからのスタートだ。協議に入ることはできない」と述べた。岩屋氏は午後、穂積志・秋田市長と面会する。

 防衛省は新屋演習場を東日本で唯一の適地としている。しかし、東北19カ所のうち9カ所を不適とした調査で、職員が地図データの取り扱いを誤り、省内のチェック態勢も機能していなかった。住民説明会で職員が居眠りをしていた問題も起き、地元で反発が広がっている。新屋演習場への配備の際、津波対策が必要なことも判明した。

 一連の問題をめぐっては与野党から「ゼロからの見直しが必要だ」との批判が出ている。野党は岩屋氏に対する不信任決議案の提出を検討している。(山下龍一、神野勇人)