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 熊本県人吉市の人吉城跡敷地内にある「謎の地下室」について、ユダヤ教研究の権威とされる日本人学者が同市の松岡隼人市長に「ユダヤ教の身を清める沐浴(もくよく)施設(ミクヴェ)と類似している」との仮説を伝えていたことがわかった。松岡市長が17日の市議会で明らかにした。専門家の仮説が示されるのは初めて。改めて注目が集まりそうだ。

 江戸時代の築造とされる「謎の地下室」は、人吉・球磨地域を約700年にわたって治めた相良(さがら)家の家老職、相良清兵衛(せいべえ、1568~1655)の屋敷跡で1997年から98年にかけて見つかった。

 南北8・5メートル、東西9メートル、高さ3メートル以上。石積みの壁に囲まれ、床には地下水をためる長方形の貯水池が掘ってあり、床へ続く階段状の通路と、貯水池の底へ下りられる水中階段があった。郷土史家らから「隠れキリシタンの遺構」や「ミクヴェ」などの説が出ていたが、古文書などに記録がないため研究は進んでいない。

 松岡市長は市議会の一般質問で「謎の地下室」の感想を問われ、日本人学者と東京で面会し仮説を伝えられたことを明らかにしたうえで「いろいろな可能性を秘める遺跡であることは間違いないとの言葉を先生からいただいた」と語った。

 一方で、「実証出来る証拠がな…

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