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 お坊さんが率いるチームが大学日本一の座に挑んだ。17日に神宮球場であった全日本大学野球選手権決勝で初優勝を目指した佛教大(京滋)が明大(東京六)に1―6で敗れた。準決勝までの4試合のうち逆転勝ちが3度。僧侶でもある田原完行(さだゆき)監督(59)が鍛えた選手たちは、頂点にあと一歩のところにまで迫った。

 「実は私、坊主でしてね」。ひょうひょうとした語り口で自身の指導方針を説明する。「野球はゴルフと同じで、プレーが止まってまた始まるスポーツ。精神的なものがすごく影響すると思ってます」。選手に説くのは、一回でも九回でも同じ精神状態で変わらないプレーをすることの大切さ。「ゴルフで言えば、これを決めたら賞金何千万円というパットも、普段のパットも同じように決められるように、ということです」

 「話がうまくて聞きやすい。上から目線でもない」と3年生の野村楽人(がくと)(20)は言う。目線は低い。部員のあいさつには、足を止め帽子をとって応える。声を荒らげるようなことはめったにないそうで、選手の自主性を重んじる。

 桜で有名な吉野に近い、奈良県大淀町の妙楽寺が実家だ。橿原高、佛教大と野球に打ち込み、奈良県の教員に。吉野高や五條高の監督として長く高校球児の指導に情熱を注いだ。「自分の力でなんとか甲子園に、と必死で。家庭を顧みず、365日、野球ばかり。青い時代で、赤面することが多いです」とほおをかく。

 32歳の時に父を亡くしてからは妙楽寺の住職も兼ねた。唯一の甲子園経験は2013年の夏。桜井高のコーチとしてだった。14年から佛教大のコーチに転じ、16年春に監督に就いた。現在は、近鉄電車に揺られ約2時間かけて京都での練習に通っている。

 佛教大は全日本選手権は5年ぶ…

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