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 かつて過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う組織の支配を受けたフィリピン南部のミンダナオ島マラウィに5月下旬、記者がフィリピン政府の許可を得て入った。国軍との激しい戦闘で町の中心部は荒廃し、多くの住人が今も避難生活を送る。復興は遅れ、日本の支援も宙に浮いた状態が続いている。

 マラウィは2017年に武装組織「マウテグループ」に襲われるまで、人口20万人を抱え、商業で栄えた。だが、同グループの支配と、国軍による掃討作戦を経て、住人は去り、町には屋根や壁が崩れた多数の建物が放置されていた。

 マラウィ中心部から18キロ離れた親類宅に身を寄せるモンティシャ・サニさん(31)は、「気をつかってつらいが、この先どうすればいいのかわからない」と頭を抱える。人々は政府が建てた仮設住宅や体育館などに作られた避難所、親族宅に身を寄せる。避難者は計約1万4千世帯、10万人に上るという。

 マラウィはもともと人口の95%がイスラム教徒で、キリスト教徒が大半のフィリピンで唯一、「ムスリムの町」を掲げていた。インドネシアなどのイスラム教徒が布教のためとして往来し、外国人を見ることもめずらしくなかった。

 同グループ首謀者のマウテ兄弟は同島の裕福な家庭の出身だった。中東で過激思想に感化された後、イスラム教徒が多いこの町に目をつけたとみられている。

 教師のアイニーさん(35)は…

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