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 丸山達也知事が知事公舎(松江市北堀町)に入居しないことを受けて、島根県は、知事公舎の一部を短期的なイベント利用のために市民に貸し出す方針を明らかにした。条件を調整したうえ、年内にも貸し出しを始める予定という。

 県管財課によると、公舎は松江城北側の武家屋敷が並ぶ地域の一角にあり、敷地面積は2465平方メートル。公邸と私邸部分からなる建物は木造平屋約340平方メートルで、1986年にできた。建材には県産のスギやマツ、ふすまには旧八雲村(現・松江市)特産の和紙などが使われ、日本庭園が広がる。土地・建物の資産価値は約2億円という。

 管財課は、公邸部分の縁側付きの10畳と8畳の和室、8畳の洋室について、短期的なイベント用に貸し出す。10畳の和室には床に炉があり、茶室などにも使えるという。石田佳弘課長は「なるべく早く市民の皆さんが使えるようにしたい」と話す。

 この公舎の完成後に3知事が入居したが、4月に就任した丸山知事は、県内に永住するために自宅を購入するとして使用していない。維持費に年間約370万円がかかるため、県は活用策を模索していた。(市野塊)