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 ドイツの捜査当局は17日までに、中部ヘッセン州で難民保護などに関わった自治体トップのワルター・リュプケ氏(65)が今月上旬に殺害された事件について、45歳の男を逮捕した。ドイツメディアによると、男は右翼過激派との関わりが指摘されており、政治目的の犯行という見方が強まっている。

 逮捕は15日付。南ドイツ新聞によると、男は過去に右翼過激派組織とつながりを持ち、難民施設への襲撃などに関わった。動画投稿サイトに、政府関係者の殺害をほのめかすような投稿もしていたという。

 リュプケ氏は今月2日、州北部の自宅のテラスで、死亡しているのが見つかった。メルケル氏と同じキリスト教民主同盟に属し、メルケル氏が2015年に進めた難民受け入れに理解を示して、州北部の行政管区の長として難民保護などにかかわっていたという。

 連邦検察局は犯行動機など現時点で詳しい説明をしていないが、男がこうした政治姿勢に不満を持ち、犯行に及んだ可能性がある。

 リュプケ氏の死後、SNSに死亡を喜ぶような投稿が相次ぎ、シュタインマイヤー大統領がこうした投稿を強く非難していた。(ベルリン=野島淳)