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 サッカーのイタリア・セリエAのローマで長年活躍した元イタリア代表のトッティが17日、ディレクターを務めていたローマを退団すると表明した。同日の記者会見で、米国人オーナーらフロントとの意見の対立があったと主張。「彼らは私をすべての意思決定から締め出した。こんな日が来るとは思わなかった。ローマを去るのは死ぬようなものだ」と述べ、不満と無念さをにじませた。

 トッティはローマ出身で、1989年にローマの下部組織に入って以来、プロ選手となってからも移籍せず30年間在籍した、ローマ一筋のレジェンド。2001年にローマがリーグ優勝(スクデット)を果たした際には、中田英寿ともチームメートだった。イタリア代表としても、16年のW杯優勝に貢献した。

 17年に選手を引退後も、ディレクターとしてチームに残っていたが「彼らは私がやりたいことを理解はしたが、何もやらせなかった」。同じローマ出身のMFデロッシも5月に退団を発表しており、トッティは「ローマからローマの選手をなくそうと考える人たちがいた」とフロントの姿勢を批判した。

 「ローマを愛する人々には、ただ感謝しかない。今後は外から応援し続けるので、これは『今生の別れ』ではなく『また会いましょう』」。トッティはそう述べて、オーナーが変わった場合に、チームに再び関わる可能性を残した(ローマ=河原田慎一)