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 航空機大手の米ボーイングと欧州エアバスが、「空飛ぶタクシー」向けの機体開発を加速させている。「パリ航空ショー」で、それぞれ試作機をお披露目した。ともに垂直に離着陸ができ、自動運航機能を備える電動機。実用化に弾みがつきそうだ。

 ボーイングの試作機は長さ9・1メートル、幅8・5メートルで、ドローンと飛行機をかけ合わせたような形。最高時速200キロで、1回の充電で約80キロ飛べるとしている。年初に最初の飛行試験に成功した。2~4人乗りの乗用タイプと、貨物タイプを開発している。

 ボーイングは2017年に米無人飛行システム会社を買収し、この分野に参入した。米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズが23年の商用化をめざす「空飛ぶタクシー」への参加を視野に入れる。責任者のスティーブ・ノードランド氏は「時間という人にとって最も貴重な資源を、移動とは別のことに使えるようにしたい」と話す。

 エアバスは、米シリコンバレーで開発中の機体「Vahana(バハナ)」を紹介。前後の翼に計八つのプロペラを搭載し、翼の角度を変えることで垂直発着ができる。機体の幅は6・25メートルとやや小ぶりだが、一人乗りでゆったり座れる。時速190キロ程度での航行を想定する。エアバスは「地上のクルマの4倍の速さで人を運ぶ都市型の乗り物を目指す」という。(パリ=江渕崇、和気真也)