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 北海道むかわ町穂別で見つかった恐竜「むかわ竜」(通称)について、北海道大学総合博物館の小林快次教授は18日、「新属新種の可能性が極めて濃厚」と発表した。21日から静岡市で開かれる日本古生物学会で報告する。

 小林教授によると、北大やむかわ町穂別博物館などの共同研究で、前脚がきゃしゃで細いこと、背骨(胴椎骨〈ついこつ〉)の上にのびる突起(神経棘〈きょく〉)が大きく前に傾いていること、頭骨にも多くの固有の特徴がみられることなどが判明し、新種と判断した。骨の分析などから、9歳以上の成体で、体重は4~5・3トンと推定している。また、系統の解析結果で、ハドロサウルス亜科のエドモントサウルス類というグループに属していることも分かったという。

 「むかわ竜」は全長8メートル以上の植物食恐竜。2003年、約7200万年前(白亜紀後期)の地層から尾の骨の一部が見つかり、その後、全身の骨格が発掘された。大きさや全身の8割以上の骨が発掘されたことなどから「日本一の恐竜化石」と呼ばれている。

 研究グループはすでに論文を投稿しており、論文が掲載されれば新属新種として正式に認定される。むかわ町穂別で会見した小林教授は「新種が確定すれば国内8例目になるが、これだけの骨がそろった大型恐竜化石は国内で初めて。他の恐竜には見られない固有の特徴が多く見られる。世界に発信していきたい」と話した。

 「むかわ竜」は7月13日から東京・上野の国立科学博物館で開かれる「恐竜博2019」(国立科学博物館、朝日新聞社など主催)で、実物化石と全身復元骨格標本(レプリカ)が公開される。(深沢博)