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 3年前の参院選の際、選挙権年齢の引き下げで初めて一票を手にした18、19歳に政治や選挙への疑問を聞き、識者に答えてもらった。あれから政治とのつきあい方は変わったのだろうか。同じ若者を訪ねてみた。

会社員・岡村泰宏さん(21歳)

 広島市内で会社員生活をスタートさせ、政治はより身近になりました。労働組合に入り、国会議員を応援する活動に参加するようになったからです。休日や仕事を終えた後、後援会入会のお礼の電話をしたり、後援会のメンバーに冊子を配ったり。冊子は多いときには1日50軒ほど配ります。玄関先で断られることもありますけど。

 3年前は高専4年生でした。「面倒くさそうな仕事なのに、なぜ議員になりたがるのか」との疑問に、内田樹さんは議員の本来的な仕事を「法律をつくること」と解説し、「志があれば非常にやりがいがあるはず」と答えてくれました。

 活動を通じて、その言葉をかみしめています。候補者が有権者に語りかけなくなれば、みんなの声は政治に反映されなくなると思うからです。議員の仕事の印象は「面倒くさそう」から、「大変そうだ」に変わりました。

 山口県の周防大島の出身です。人口1万7千人の島のみんなはとても親切。子どものころからかわいがってくれたことにお返しをしなければ、という感覚があります。みんなのために労組で政治活動をするのは、当然だと思っています。

 候補者自身が時間が許す限り、一人でも多くの有権者と話をしてほしい。現役世代は仕事や勉強、子育てに追われ、忙しい。政治に十分関われない人もいます。有権者が多い地域だけでなく、色々なところに足を運んでほしいです。

 有権者の側も候補者の思いに触れる機会をつくろうとしてほしい。選挙事務所を一度のぞいてみるのも良いかも。選挙に関わる人たちはまじめそうで、取っつきにくいと僕も思っていました。でも、気さくに接してくれる人ばかり。政治へのイメージも、変わるかもしれません。(渋井玄人)