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 作家太宰治(1909~48)の最初の妻、小山初代(おやまはつよ)を顕彰する石碑が、初代が眠る青森県弘前市内の墓の横に建てられた。2人が一時期暮らした千葉県船橋市で今年発足した「船橋太宰会」の海老原義憲会長(68)が「太宰を支えた初代の存在を忘れないでほしい」と無縁墓になっていた墓の整備と碑の建立を買って出た。

 太宰は旧制弘前高校時代、芸者だった3歳下の初代と出会った。太宰が東京帝国大に進んだ30年、初代は内縁の妻に。35年から翌年まで2人は船橋市で暮らした。初代は自殺未遂や別の女性との心中未遂(女性は死亡)などを起こす太宰を支えたが、37年に夫婦で心中未遂後、離別した。

 海老原さんは「最初の作品集『晩年』などを出版した時期に住んだ船橋は『太宰文学発祥の地』。その創作活動を初代が妻として物心両面で支えた」と話す。

 初代は青森に戻った後、北海道…

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