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 67歳女性。38歳の息子が一昨年夏、唾石(だせき)症と診断され、唾石を取る手術をしました。その後、再び唾石ができ、再発のリスクを減らすためにも「顎下腺(がっかせん)」と呼ばれる唾液(だえき)腺を切除した方が良いと、医師に勧められました。不都合はないでしょうか。(東京都・S)

【答える人】岩井俊憲(いわい・としのり)さん=横浜市立大付属病院診療講師(歯科・口腔外科・矯正歯科)

 Q どんな病気ですか。

 A 唾液(だえき)は、あごの下にある顎下腺と、耳の前にある耳下腺、舌の下の舌下腺という唾液腺で作られ、口の中に分泌されます。この唾液腺に細菌や粘液などが核となってカルシウムが沈着して唾石という石ができる病気です。大きくなると、唾液の流れが唾石でつまり、食事中に唾液腺が腫れたり、痛みを感じるようになったりします。数日で症状がなくなることもありますが、まずは、歯科口腔(こうくう)外科や耳鼻咽喉(いんこう)科の専門医を受診してください。唾石が小さいほど、治療がしやすいからです。

 Q 治療法は。

 A 唾石ができた位置と大きさによって異なります。ほとんどは顎下腺にでき、手前の方にできた場合には、口の中の粘膜を切って取り出すことができます。一方、顎下腺の内部に唾石ができた場合には、皮膚を切って顎下腺ごと摘出することになり、傷痕が残ったり、顔面神経まひなどの後遺症が残ったりする危険性が高まります。2014年度から内視鏡を使う方法が保険適用となりました。直径4ミリ程度までの場合は、顎下腺の出口から内視鏡を入れて、痛みや体への負担を少なくして唾石を取ることができます。

 Q 唾液腺ごと切除しても大丈夫ですか。

 A 唾液の3分の2程度を出す顎下腺は二つあります。一つ取ると、唾液量が3分の1ほど減ることになります。多くの場合は摘出しても問題ありませんが、年齢を重ねると唾液の量が減り、口の乾燥感が現れます。高齢の方の摘出は慎重にして、治療法を主治医と相談することをお勧めします。

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