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 新潟、山形両県などを強い揺れが襲った18日深夜。一帯には津波注意報が出され、沿岸の旅館や民宿では宿泊客らが緊急避難した。地元の漁協は、漁船で沖合に出ている組合員の安否の確認などに追われた。

 最も強い震度6強を観測した新潟県村上市。海沿いの宿泊施設「大観荘」では、従業員らが客室をまわって宿泊客に声をかけて避難誘導し、全員がロビーに一時集まったという。海岸近くの宿泊施設「瀬波はまなす荘」の支配人伊藤正子さん(59)によると、ドンという衝撃のあとにグラグラと揺れたという。「だいぶ長く揺れているように感じた」。この日はたまたま休みで宿泊客はいなかったが、館内の防火扉が地震の影響で閉まったという。

 村上市のコンビニエンスストア「セブンイレブン村上肴町店」の従業員の女性は「東日本大震災の時と同じくらいの強い横揺れが2、3分続いた。気持ち悪くなるほど長い揺れだった」と話した。店内では棚に陳列していた商品が2、3個倒れ、店内にいた客と一緒に外に避難した。沿岸部から約2キロの場所にあることから「津波の情報が気になっている。心配です」と語った。

 村上市山北支所によると、机などの上にあった書類が床に散乱し、棚が壊れて花瓶などのガラスの破片が散らばっているという。担当者は「高台に避難している人も多い。引き続き、情報収集する」と話した。

 震度6弱の揺れを観測した山形県鶴岡市。宿泊施設「游水亭いさごや」の従業員宮崎克己さん(56)は「1分くらいの横揺れで怖かった。何かにつかまってないと立ってられなかった」と振り返った。館内4基のエレベーター全基が止まり、津波警報サイレンが鳴ったため、宿泊客には階段で上の階に避難してもらったという。

 山形県酒田市にある山形県漁協の男性職員は「事務所2階に避難しているが、周囲は停電はしていない」と話した。酒田港からはタイのはえなわ漁で漁船が4隻出ていた。沖合で操業中なので、順次電話を入れて安否を確認しているという。

 鶴岡市消防本部には、午後10時35分現在でけが人などの通報は入っていないという。男性職員は「かなり揺れたが、免震の建物なので特に被害はない」と話した。