震度6強、現場の店では「気持ち悪くなるほど長い揺れ」

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 18日夜、新潟県下越地方で最大震度6強を観測した地震。暗闇のなかで揺れに襲われた各地では、被害状況の確認に追われている。

 新潟県村上市の沖約30キロの粟島全体が一つの村となっている同県粟島浦村によると、18日午後10時40分現在、人的被害の情報は入っておらず、建物や道路に大きな損傷はない模様だといい、職員が確認をしている。また、村内の防災無線で津波注意報について情報を流しており、港に近づかないよう呼びかけているという。

 村上市消防本部の荒川分署の職員は同日午後10時50分ごろ、朝日新聞の電話取材に「地震発生時は自宅の2階にいた。踏ん張っていないと立っていられない揺れだったが、家の中で倒れたものはなかった」と話した。市消防本部朝日分署の職員は「管内を巡回して被害が出ているかを確認している。揺れは1分ほどで強い横揺れだった」と語った。

 村上市のコンビニエンスストア「セブン―イレブン村上肴町店」の女性従業員は「強い横揺れが2~3分続いた。気持ち悪くなるほど長い揺れだった」。店内では棚に陳列していたカップスープが2、3個倒れ、店内の客と一緒に外に避難したという。店は沿岸部から約2キロの場所にあり、「津波の情報が気になっている。心配です」と語った。

 山形県鶴岡市防災安全課によると、19日午前0時現在、けが人などの情報は入っていない。市民からは漏水や道路陥没などの情報が寄せられているが、詳細は分かっていないという。市は沿岸部の3705世帯9429人に避難勧告を出したほか、避難所を順次開設しているという。

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