量子コンピューター、多彩な方式 「幻の粒子」使う案も

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田中郁也、勝田敏彦
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 未来の計算機と期待される量子コンピューターの開発競争が広がっている。方式によってまだ基礎研究の段階だったり、計算でき始めたばかりだったりと様々だが、一部では商品化される機種も出始めた。本格的な実用化にはまだ数十年かかると見られるが、スーパーコンピューターで数千年かかる計算が一瞬で解ける問題もあるとあって、名だたる大学や企業、ベンチャーが力を入れている。

 東京都文京区の東京大工学部6号館。古澤明教授の研究室では、実験台に鏡やレンズが所狭しと並ぶ。光を使った量子コンピューターの実験装置だ。

 ループ状にした回路で光を変化させて計算する。超低温や真空にしなくても使えるのが強みで、究極的には、ふつうの計算機で電子がしている仕事を光に置き換え、通信網も一体化させた「光量子コンピューター」を目指す。

 武田俊太郎特任講師は「光方式は装置が巨大なのがネックだったが、小型化できる道筋がついた」と語る。今後5年をめどに基本的な計算ができるか確認するという。

 一方、実用化に最も近いのが…

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