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 新潟県村上市で最大震度6強を観測した今回の地震は、木造家屋の倒壊よりも屋根瓦の落下といった被害が目立つ。

 防災科学技術研究所によると、今回観測された最大加速度は村上市に隣接する山形県鶴岡市温海の653ガル。一方、ここに設置された強震計のデータを、東京大地震研究所の古村孝志教授(地震学)が分析したところ、家屋を倒すような周期1~2秒の揺れではなく、小刻みに揺するような0・2~0・5秒の短い周期が目立った。このような短周期の揺れは、瓦が落ちたり墓石が倒れたりする被害を招きやすいと古村教授は言う。

 倒壊などの被害が大きくなかったことについて、工学院大の久田嘉章教授(地震工学)は、屋根が軽くて壁が多く窓が小さいといった、雪国特有の家屋の造りが関係しているとみる。

 今回の地震を受け、政府の地震調査委員会は19日、臨時会を開いた。北海道沖から新潟県沖にかけての「日本海東縁部」という領域はひずみが集中し、たびたび大地震が発生している。委員長の平田直・東大地震研教授は「今回はこの領域で起きたと考えられる。依然として地震活動が続いており、注意してほしい」と呼びかけた。

 北米プレートと西側にあるユーラシアプレートがぶつかり合うこの領域では、1964年の新潟地震(マグニチュード7・5)のほか、83年の日本海中部地震(同7・7)、2007年の新潟県中越沖地震(同6・8)などが起きている。地震調査委は、今回の震源は新潟地震の震源域に隣接した場所との見方を示した。(桑原紀彦)