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 3年前、全国の「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つとしてユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録された三重県四日市市富田地区の「鳥出神社の鯨船行事」。だが、伝統を支える街は高齢化が進み、担い手不足に苦しむ。「何もしなければ、いずれ消える」。地元の保存会長の加藤正彦さん(64)は10年近く知恵を絞り続けてきた。

 鳥出神社の鯨船行事は、北勢地方に伝わる模擬捕鯨行事の中で最も本来の姿をとどめているとされ、1997年には国の重要無形民俗文化財に指定。毎年8月14、15日に開催しており、張りぼてのクジラを鯨船が仕留める演技が特徴だ。

 鯨船は富田地区の四つの保存会が保有。加藤さんは「中島組神徳丸保存会」会長で、4団体の連合会長も務める。

 「地域独特の祭りを、ずっと誇…

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