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 養女にした妻の連れ子の12歳の少女に性的暴行をしようとしたとして、強制性交等未遂罪に問われた宮崎県内の男に対し、宮崎地裁は20日、懲役4年(求刑懲役7年)の実刑判決を言い渡した。福島恵子裁判長は「監護者としての立場を利用した卑劣な犯行」と述べた。

 判決などによると、男は昨年11月上旬ごろ、宮崎市内の自宅で、同居していた少女に性的暴行をしようとした。「性交するのと坊主頭にするのとどっちがいいか選べ」と迫ったという。

 検察によると、少女は被告から小学3年生の頃から胸を触られたり、キスをされたりしていたといい、事件を「常習化したわいせつ行為の延長にある」と主張していた。

 この日の判決で福島裁判長は「叱責(しっせき)するのにかこつけて、性交に応じなければ坊主頭にする旨述べて性交に及ぼうとしたのは卑劣な犯行」「学年が上がるに連れて性的侵害行為を次第にエスカレートさせて本件犯行に至った」と指摘。「被害者が受けた苦痛や恐怖感、不安感は大きく、特に12歳と年少で性的に未熟であったことを考えると精神的被害は重大」と述べた。

 被告は公判で、動機について「弱いものをいじめて楽しむのがストレス発散になっていた」と説明。妻と2月に離婚し、3月には少女との養子縁組を解消したことを法廷で明らかにし、「二度と会わない」と誓った。弁護側は反省の態度を示しているとして執行猶予付き判決を求めていた。

 事件は少女が母親に相談して発覚した。公判では被害者保護のため、被告人の氏名や住所、年齢は非公開で審理された。(高橋健人)