【動画】シート状のふりかけも手がける老舗メーカー「田中食品」=近藤郷平撮影
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 広島市の田中食品は、1世紀を超えてふりかけをつくっている老舗だ。ごはん離れや人口減、少子化と厳しい経営環境下にあるかと思いきや、田中茂樹社長(67)の表情は明るい。商品開発や改良で新たな需要をつかみ続けてきたからで、最近のユニークな商品にその一端を見た。

 ノリのような長方形をした、色とりどりのシート。これがふりかけだという。田中食品が開発し、試験販売を始めたものだ。

 味は、かつお、サケ、赤しそ、大根菜。1916年に発売した同社のロングセラー商品「旅行の友」もシート状になっていた。ご飯に巻いてもよし、ちぎって麺類などにかけてもよし。加工技術は企業秘密だという。

 老舗でも、新商品の開発には力を注ぎ続けている。その理由について田中社長は、「従来品の焼き直しを続ければ、限界がくる」と語る。シート状のふりかけは、約20年前から研究を始めた。技術的なメドが立ったのは、2年前のことだ。具体的な用途や、販路を固めていくのはこれからだが、海外のすし店などでの展開も期待する。

 広島県呉市で1901年に創業した。みそや漬けものなどを海軍に納めていたのが、ふりかけづくりのきっかけになった。海軍から、持ち運びに便利で栄養も豊富な保存食開発を頼まれた。小魚を粉末にして味付けなどをして誕生したのが「旅行の友」だ。

 戦後、ふりかけメーカーが増え、競争が激しくなったが、味のラインアップを増やしつつ、工夫を重ねた。75年には、小分け袋にしたミニパックシリーズを業界で先駆けて発売しヒット。その後も、企業とライセンス契約を結んで、人気キャラクターとのコラボなど、新たな需要を開拓するための商品づくりに挑んできた。

 逆風の一方で、追い風もある。

 和食ブームやインバウンドの増…

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