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 30を超えるワイナリーがあり、「日本一のワイン産地」を誇る山梨県甲州市勝沼町。地域の象徴で、ワイングラスのデザインやワイナリーの案内に登場する古い写真がある。1877(明治10)年のフランス留学で、ブドウ栽培やワイン醸造を学んだ祝村(現・甲州市勝沼町)出身の青年、高野正誠(まさなり)(当時25)と土屋龍憲(同19)だ。勝沼のワイン黎明(れいめい)期を駆け抜けた2人の歴史に触れようと、甲州市勝沼図書館を訪ねた。

 「約140年前、フランス語の心得がない勝沼の青年が、異国で1年7カ月(船旅の期間を含む)をどう過ごし、帰国後、ワイン醸造の技術をどう伝えたのでしょう?」

 昨年12月に始まった勉強会。そう問いかけた講師の甲州市文化財指導監、小野正文さん(69)に教えてもらった。

 1874(明治7)年、県令(…

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