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 7月4日の参院選の公示まで、あと1週間となった。東京選挙区の改選数は6で全国最多。主要政党は1~2人の候補者を擁立し、与野党の間だけでなく、野党同士でも激しい争いとなる見通しだ。議席の維持や奪取に向け、各陣営が活動を本格化させている。

自民

 6年前の参院選で、27年ぶりに東京選挙区で2議席を獲得した自民党。改選数が1増えた今回も、丸川珠代氏と武見敬三氏の議席維持を目指している。

 丸川氏は前回、106万票でトップ当選。元アナウンサーで五輪相も務めた高い知名度を背景に幅広く支持を訴える。武見氏は、前回は61万票で最下位(5番手)当選。「有権者に名前と顔が知られていない」と危機感を持ち、医師や歯科医師らでつくる団体など組織を頼りに、無党派層も取り込みたい考えだ。党内では、老後の生活費が2千万円不足するとした金融庁の報告書をめぐる問題が、政権批判票につながりかねないと警戒する声もある。

公明

 公明党は、党代表でもある山口那津男氏の4選を目指す。山口氏自身は応援で全国を回るため、支持母体の創価学会や地方議員らのネットワークで票を固める方針だ。「代表としての認知度は高いものの、(改選を迎える)候補者であることがまだ浸透していない」(都本部幹部)のが課題だが、前回を上回る80万票を目標に定める。

立憲

 野党第1党の立憲民主党は、元都議の塩村文夏氏、元朝日新聞記者の山岸一生氏の2氏を擁立し、2議席奪取を狙う。民主党時代の6年前は逆風のなか、1人に絞った公認候補が落選したが、立憲民主都連の手塚仁雄幹事長は「安倍政権に納得できない人たちの受け皿になる」と意気込む。

 今春の都内の統一地方選では女性候補が躍進するなど、一定の勢いを示した。ただし、今回擁立するのはいずれも新顔で、そろって当選するためには知名度の向上と票の分散がカギだ。塩村氏は区部を、山岸氏は多摩地域を重点地区に振り分け、浸透を図る。

国民

 国民民主党は新顔の水野素子氏を擁立する。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の職員で、都連の川合孝典会長は「経験に基づく産業政策と子育て施策の充実を訴え、即戦力として期待できる」と胸を張る。知名度と党勢の向上が課題となるが、有権者が多い東京選挙区は比例票の掘り起こしにもつながるため、玉木雄一郎代表も支援に入る。

共産

 6年前の参院選で12年ぶりの議席獲得を果たした共産党は、吉良佳子氏の再選を目指す。公約に掲げたブラック企業対策を国会で重点的に取り上げてきた成果を強調。政権批判の受け皿が多様化しており、陣営幹部は全国的には野党共闘を進める中、共産党の存在感もアピールしたい考えだ。

れいわ

 同じく6年前に初当選した山本太郎氏は今春、新たに「れいわ新選組」を立ち上げた。前回のような脱原発のうねりはないが、演説で各地を行脚し、ビールケースの上に立って消費税廃止などを訴える。全国で候補者を擁立するため寄付金も募っており、山本氏の事務所によると、2億円ほど集まっている。寄付の金額や候補者の人選によっては、自身は比例区に回る可能性もあるとしている。

日本維新

 日本維新の会は、前都議の音喜多駿氏を公認。規制緩和による経済成長や教育の無償化など、維新が重点を置く政策を訴える。選対幹部は「維新は大阪カラーが強く、ローカル政党と見られがち」として、「払拭(ふっしょく)のためにも音喜多カラーを出していきたい」と話す。

社民

 社民党は全国一般三多摩労働組合書記長の朝倉玲子氏を擁立し、最低賃金や非正規雇用など労働問題を中心に訴える。野党が乱立する状況だが、都連代表の羽田圭二氏は「厳しい戦いになるのは承知の上だ。労働相談に長年携わってきた経験を生かしたい」と話す。

     ◇

 東京選挙区にはほかに、オリーブの木や、NHKから国民を守る党、幸福実現党なども候補者を擁立するほか、無所属で立候補する動きもある。

東京選挙区の予想顔ぶれ

武見 敬三 67 自現

丸川 珠代 48 自現

山口那津男 66 公現

塩村 文夏 40 立新

山岸 一生 37 立新

水野 素子 49 国民新

吉良 佳子 36 共現

音喜多 駿 35 維新

朝倉 玲子 60 社新

山本 太郎 44 れ現

大橋 昌信 43 諸新

七海ひろこ 34 諸新

溝口 晃一 50 諸新

関口 安弘 67 無新

森   純 71 無新