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 海外の首脳やVIPが宿泊する高級ホテルの誘致に向け、愛知県と名古屋市は、連携して計20億円規模の補助金制度をつくる考えを明らかにした。東京や大阪と比べ、名古屋は高級ホテルが少ないといい、2027年予定のリニア中央新幹線開業などを見据え、タッグで巻き返しを図る。

 20日の名古屋市議会で市が明らかにし、大村秀章知事も記者会見して発表した。県と市が各10億円規模の補助金をつくるといい、今後、要件などについて詰める。高級ホテルの建設には多額の初期投資が必要なことや採算性の難しさなどがあるため、補助金を設けることで、事業者の初期投資の負担を軽くし、進出を促す狙いがある。

 会見で大村氏はリニアに加え、22年秋に一部が開業予定のジブリパーク(愛知県長久手市)を挙げ、「ジブリが来れば相当な需要が出てくる」と強調。「大きな部屋がないと海外のVIPは泊まってくれない」とも述べ、海外との商談のためにもスイートルームを増やす必要性を訴えた。

 県によると、名古屋市内には「高級」とされるホテルが8軒あり、スイートルームは67室。東京は50軒で1104室、大阪は18軒で352室と、名古屋は大きく引き離されている。

 一方、名古屋市の河村たかし市長はこの日の市議会で、明治時代に取り壊された名古屋城の二之丸御殿を「復元」し、宿泊施設とする案を披露。記者団に対し、江戸時代の服装や食事を再現する構想をぶち上げ、「外国人は喜ぶ」と話した。(岩尾真宏、堀川勝元)