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 7月6日に開幕する第101回全国高校野球選手権茨城大会(朝日新聞社、茨城県高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が21日、水戸市のザ・ヒロサワ・シティ会館(県民文化センター)であった。出場は100校93チーム。部員不足などが理由の連合チームが過去最多の4となったことで出場チームは昨年より5減り、1984年以降最少となった。

 抽選会は同日午前10時に開始。各校の主将や監督らが、緊張した面持ちで見守った。春の県大会を制した第1シードの藤代は、開幕試合の勝者との対戦が決定。藤井皓大主将(3年)は「『やってやろう』という気持ちが強くなった。春は投手に助けられたが、夏は打って投手を楽にしたい」と意気込んだ。

 第2シードの常総学院は昨秋の関東大会、今春の県大会準決勝とサヨナラ負け。手塚悠主将(同)は「悔しい負けをした分、夏にかける思いはどの高校よりも強い。常総らしい野球でリベンジしたい」と力強く語る。

 21世紀枠で選抜大会に出場した石岡一の酒井淳志主将(同)は「もう一度甲子園に行きたいという強い思いをチーム全員が持っている。夏は気持ちが強い学校が勝つ。受け身にならず自分たちの野球をしたい」。3連覇をめざす土浦日大の石渡耀主将(同)は「挑戦者として一戦必勝で臨みたい」と力を込めた。

 塚本敏雄・県高野連会長は甲子園出場までの道のりの険しさに触れ、「道を登ろうとする行いに参加できることの幸せをかみしめてほしい。汗を流した感覚は生涯皆さんの体に残り続け、心と体の内側から支え続けるでしょう」と激励。伊藤宏・朝日新聞水戸総局長は「元号は平成から令和に変わり、高校野球も新たな一歩を踏み出します。好ゲームで歴史に新たな1ページを刻んでほしい」とエールを送った。

 開会式は7月6日、午前9時からノーブルスタ水戸であり、午前11時10分から開幕戦が行われる。翌日から準決勝までの第1試合は、熱中症対策で去年より1時間早い午前9時開始。3、4回戦の球場と開始時刻は、2回戦終了後に決定する。決勝はノーブルスタ水戸で24日午前10時から行われる予定。

 優勝チームは、8月6日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する選手権大会に出場するほか、9月開幕の茨城国体にも開催県枠で出場する。

藤代や石岡一 好投手が鍵

 好投手がそろう最激戦区。春の県大会を制した藤代は、直球とチェンジアップをコースに投げ分けるエース中山を、堅守でもり立てる。霞ケ浦は最速148キロの本格派右腕鈴木寛ら投手力は随一。石岡一はプロ注目右腕岩本の仕上がりが鍵となる。

鹿島学園などシードが軸

 シード校が軸になりそうだ。鹿島学園は秋の県大会では初戦で敗退したが、堅守と勝負強さが光り、春4強と勢いに乗る。水城はエースで4番の桜井を中心に攻守に隙がない。土浦日大は打線は昨年よりも小ぶりだが完成度が高く、目が離せない。

強力打線・常総学園へ挑戦

 一発のある打者が下位打線まで並ぶ常総学院が頭一つ抜けている。塙、岡田、菊地ら投手層も厚い。同じく強打自慢の明秀日立や常磐大などがどこまで迫れるか。最速140キロを誇る東洋大牛久の石上、下妻二の海老原の両左腕にも注目したい。

水戸商筆頭に実力校並ぶ

 春の県大会準優勝の水戸商を筆頭に実力校が並び、混戦になりそうだ。水戸商はエースで4番の小林が最速140キロ超の速球と長打力でチームを支える。好投手がそろう竜ケ崎一、つくば秀英、変則右腕の佐藤を擁する下館工も上位を狙う。

開幕試合

 7月6日の開幕試合は、玉造工と江戸崎総合に決まった。

 最初に引き当てたのは、江戸崎総合の松山将主将(3年)。くじを確認すると、緊張した面持ちで「3番」と発表した。抽選会後、「早く試合ができるという楽しみがある。球場の雰囲気にのまれないようにしたい」と気を引き締めた。「細かい戦術と積極的な進塁がチームの強み。『一戦必勝』で勝ち進み、ベスト8以上を目指したい」と語った。

 玉造工の宮内直哉主将(同)が「2番」を引き当てたのは抽選会後半。席に戻ると、監督に向かって表情を緩めた。「引いてしまった、という気持ちが強い。開幕戦は緊張するけど、見に来てくれる人を楽しませたい」と意気込んだ。「昨夏は初戦で負けた。部員10人と少ないが、投手が打たせて野手が堅く守り、初戦を突破したい」