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 宮沢賢治が主治医に贈ったとされる「賢治ゆかりのバラ」15株が21日、地元の愛好団体から岩手県花巻市に寄贈され、宮沢賢治記念館に近い「宮沢賢治童話村」の花壇に植栽された。

 「グルス・アン・テプリッツ」という名のビロードのような深い赤色のバラ。1929年ごろ、賢治が懇意にしていた主治医の佐藤隆房氏宅の新築祝いに贈ったバラの一つとされる。

 64年に誕生した愛好団体「花巻ばら会」(吉池貞蔵会長)が、佐藤家に残っていた株から接ぎ木して育ててきたといい、市内では2015年にも宮沢賢治記念館に8株が贈られ、今も咲いている。

 オールドローズと呼ばれる古い品種。「90年も前にこのバラを贈った賢治さんは園芸の知識も深かったのだろう。みなさんに楽しんでもらいたい」と吉池会長。花は秋ごろまで楽しめるという。(溝口太郎)