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 千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(当時10)が虐待死したとされる事件で、傷害幇助(ほうじょ)罪に問われた母親のなぎさ被告(32)の判決が26日、千葉地裁で言い渡される。検察側は懲役2年を求刑。弁護側はDV(家庭内暴力)の影響で夫の支配下にあったとして執行猶予付きの判決を求めている。

 論告などによると、父親の勇一郎被告(41)=傷害致死罪などで起訴=は遅くとも2017年7月ごろから心愛さんを夜中に長時間立たせたり、床に正座させたりしたほか、胸を骨折させるほどの暴行を加え、虐待。心愛さんは今年1月24日夜、自宅で死亡した状態で発見された。なぎさ被告は1月22日~24日、勇一郎被告の虐待を放置し、食事を与えないなどして傷害を手助けしたとされる。

 公判で検察側は「お前(心愛さん)は何様かと思うし、むかつくね」など、なぎさ被告が夫に送ったLINE(ライン)の内容を示して「娘を守ろうとする態度は感じられず、むしろ不満を抱いていた」と指摘。「母親の責任を放棄して虐待に同調した悪質な犯行だ」と強調した。

 弁護側は「夫による暴言や暴行で支配され、逆らうことは極めて困難だった」と反論した。なぎさ被告は法廷で、虐待を止めようとしたことを証言。「(勇一郎被告から)胸ぐらをつかまれ、馬乗りになられて、ひざかけを口の中に突っ込まれた」などと語った。(松本江里加)