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 2026年冬季五輪招致を争うスウェーデンとイタリアの招致団が23日、スイス・ローザンヌの五輪博物館で国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と会談し、最終報告で熱烈なアピールを繰り広げた。24日のIOC総会で委員の投票で決まる開催都市は、五輪招致7連敗中のスウェーデンのストックホルム・オーレか、今世紀早くも2回目の冬季五輪を狙うイタリアのミラノ・コルティナダンペッツォか。同日午後6時(日本時間25日午前1時)ごろに発表される見通し。

 札幌市が断念した26年大会は、ともに共催案を提案し、冬季競技が盛んな欧州勢の一騎打ちとなった。

 翌日のIOC総会を前に最初に博物館に姿を現してアピールしたのは、ストックホルム、オーレの2都市で開催をめざすスウェーデン。ロベーン首相に加え、ビクトリア王女も駆けつける力の入れ具合だ。コスト削減へ既存施設活用を提唱するIOC改革案に沿い、会場の90%以上が既存施設を使う計画で、そり競技は隣国ラトビアで行う。

 ただ、五輪招致を巡って、悲哀を味わってきた。前回の五輪開催は、1912年ストックホルム夏季大会(56年メルボルン夏季大会で馬術のみ実施)。しかも、冬季スポーツが盛んで世界選手権など国際大会を多く開催する国ながら、冬季はまだ開催がない。同じ北欧で1952年オスロ、94年リレハンメルと2度冬季大会の開催経験があるノルウェーとは対照的だ。

 IOC委員で、04年アテネ五輪の陸上男子走り高跳び金メダルのステファン・ホルム氏によると、84年冬季大会の招致を皮切りに04年夏季大会まで7回挑み、すべて敗れている。

 「招致8連敗」阻止に向け、ホルム氏の言葉に実感がこもる。「劣勢という立場には慣れているので、気にならない。今回は勝ちたい」。IOC評価委員会が5月に公表した報告書で開催支持率は55%と高くないが、気にするそぶりはない。「招致が決まれば、国民は喜んでくれるに違いない」

 一方のイタリアはミラノ、コルティナダンペッツォの共催案。選ばれれば56年コルティナダンペッツォ大会、06年トリノ大会に続く3度目の冬季五輪開催となる。こちらも92%を既存・仮設施設でまかなう。

 IOC評価委員会の開催支持率は83%で、イタリア五輪委員会のマラゴ会長は「われわれは素晴らしい計画を提示した。勝つための全てのカードを持っていると思っている」と自信満々だった。

 両候補には不安要素がある。イ…

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