愛媛)真民「箴言詩」展開幕 厳しい自戒、最晩年まで

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亀岡龍太
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 「念ずれば花ひらく」など、読む人に優しく、生きる勇気を与える詩で知られる詩人、坂村真民(1909~2006)の自らに厳しい生き方を反映した企画展が22日、愛媛県砥部町の坂村真民記念館で始まった。

 真民は、県立高校で漢文などを教えながら座禅と詩作に励み、後半生は砥部町で暮らした。97歳で亡くなるまでに約1万点を作り、鼓舞と内省の言葉をつむぐ「箴言(しんげん)詩」は約800点。今回は、40代から90代までの箴言詩の直筆原稿の写しや、日記の一部など計約70点を展示している。「自らを励ますうた」「立冬の朝」など9点は初展示。

 亡くなる1年前の「生きるのだ」は「あと四年 生きるのだ しっかりと 生きるのだ 生きるのが わたしの信仰」と100歳を目指す意志が伝わる。

 娘婿の西沢孝一館長(70)…

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