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 火星観測で世界的に知られ、1月に80歳で死去した故・南政次さんをしのぶ集いが22日、福井市足羽上町の市自然史博物館で開かれた。60年以上にわたって火星を追い、国内外のまとめ役だった南さんを追悼しようと、仲間の観測者らが顔をそろえた。

 南さんは福井市出身。京都大学理学部へ進学し、日本人初のノーベル賞受賞者として知られる湯川秀樹博士のもとで、素粒子物理学の博士号を取得。京都大学数理解析研究所の助手になった。一方で、中学時代から火星観測に熱中し、その活動は1954年ごろから死の直前まで、65年近くにわたった。

 太陽系で地球の一つ外側の軌道を回り、約2年2カ月ごとに地球へ接近する火星に魅せられ、生涯追い続けた。昇任を望まず、福井市自然史博物館にあった口径15センチ(現在は20センチ)屈折望遠鏡や自宅の口径20センチ反射望遠鏡で観測に没頭した。天体観測のプロとアマの双方が加入し、天文同好会として国内で最古の歴史を持つ「東亜天文学会」の火星課長を、90年から20年間務めた。

 また、国内外の観測者に向け、…

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