暴力団との関係使って逃走か 潜伏先の捜査、県外も想定

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 窃盗や覚醒剤取締法違反(使用)などの罪で実刑判決が確定した後、刑務所に収容される前に逃走した無職小林誠容疑者(43)について、神奈川県警に暴力団関係者とのつながりに関する情報が複数寄せられていることが捜査関係者への取材でわかった。県警は、こうした関係を利用して逃走している疑いもあるとみて、暴力団に詳しい捜査員らも動員し、行方を追っている。

 捜査関係者によると、小林容疑者は逃走前から暴力団関係者と面識があったとみられるという。寄せられた情報から潜伏先につながるものがないか、捜査を続けている。

 小林容疑者は19日に神奈川県愛川町の自宅から刃物を持って車で逃走した後、近隣の相模原市、同県厚木市と移動。車を乗り捨てた後、20日には知人に車で同県大和市へ送ってもらっていた。県警はその後も別の知人らの協力を得ているとの見方を強めており、県外に逃げていることも想定しているという。

 県警は22日、これまでより約130人多い計約1630人態勢で捜索にあたった。小田急大和駅(大和市)、海老名駅(同県海老名市)、本厚木駅(厚木市)で計3500枚のチラシを配布し、情報提供を求めた。

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