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 実刑判決の確定後、刑務所に収容される前に逃走していた無職小林誠容疑者(43)=神奈川県愛川町=が公務執行妨害の疑いで逮捕された事件で、同町の小野沢豊・町長は23日、逃走に関する情報が適切に伝えられなかったとして、「強い憤りを感じる」などとコメントを出した。

 横浜地検によると、小林容疑者は19日午後1時5分ごろ、地検の職員5人が収容のために自宅を訪れた際、包丁のようなものを突き出し、振り回すなどした疑いがある。その後、小林容疑者は同日午後1時半ごろ、刃物で威嚇しながら近くにあった知人名義の乗用車で逃走した。

 一方、同町によると、横浜地検小田原支部から逃走の一報が届いたのは、発生から約3時間後の午後4時45分ごろ。町が事実関係を確認して、保護者メールや防災無線を通じて町内に情報を流したのは午後6時ごろで、近くの小学校ではすでに下校がほぼ終わっていたという。

 小野沢町長はコメントで、「逃走に関する情報が町に適時適切に伝えられなかったことは、初歩的な大きなミスで、逃走時に児童が男と遭遇していたらと考えると、強い憤りを感じる」と批判。「今回の事件を徹底検証し、二度とこうしたことが起きないように、改めて強く要請していきたい」とした。

 横浜地検は23日、記者会見を開き、竹内寛志・次席検事は「地域住民のみなさま、学校関係者をはじめ、全国のみなさまに多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる。今回の事案を検証し、再発防止を徹底したい」と謝罪した。