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 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画で、辺野古沿岸部の埋め立てが進む中で迎えた「慰霊の日」。23日の戦没者追悼式で、玉城デニー知事は移設断念を改めて求めた。安倍晋三首相のあいさつは、今年も「辺野古」に触れずじまい。沖縄と政府の対立が解消する兆しは見えない。

 「うそばかり」「恥を知れ」「帰れ」。首相が追悼式での来賓あいさつで「沖縄の基地負担軽減に全力を尽くしてまいります」と言うと、静かだった会場に怒号が相次いで飛んだ。

 「沖縄に寄り添う」と繰り返してきた首相だが、沖縄入りは昨年の慰霊の日以来1年ぶりで、あいさつの内容も昨年とほぼ同じだった。出席した県内選出の国会議員は「首相に直接怒りをぶつけるには、この場しかなかったのだろう」。知事も式典終了後「静謐(せいひつ)な中で行われる方が望ましいと思うが、参加されている方々には様々な思いがある」と一定の理解を示した。

 一方、就任後初めてとなる知事の平和宣言では、辺野古移設の中止を政府に求め、戦後74年経った今も過重な基地負担を強いられる沖縄の現状を訴えた。特に、2月の県民投票で埋め立て反対が72%を超えた沖縄の民意と、政府に訴え続けている「対話による解決」を強調した。

 独自色も発揮した。「沖縄のことをより多くの人に伝えたい」と、歴代知事と異なり、ウチナーグチ(沖縄の言葉)や英語も交えて語った。首相あいさつへの反応とは対照的に、何度も拍手が起こった。

 ただ、辺野古移設を止める展望は開けない。

 県による埋め立て承認の撤回は…

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