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 「卒原発」で知られる嘉田由紀子・前滋賀県知事(69)が、7月の参院選滋賀選挙区(改選数1)に野党統一候補として臨む。国政政党の党首も務め、「非自民」の旗を振ったが、一昨年の衆院選で落選。野党間に残るきしみを乗り越えて、この夏、「最後の挑戦」となるのか。

 「いろいろな面で困難があったと自覚している。それでもやらなければいけない」。5月末の立候補会見で嘉田氏は、推薦する立憲民主、国民民主、共産、社民各党の県組織の幹部の前でこう述べた。

 「困難」とは――。トゲとなったのは、2017年の衆院選をめぐる曲折だ。

「比例は『希望』と」、野党離散

 この衆院選で引退した川端達夫・元民主党副代表(74)の地盤を継ぎ、衆院議員への転身をはかった嘉田氏。立候補表明の会見で「比例は『希望』と言わせていただく」と発言したことなどで共闘にヒビが入る。小池百合子・東京都知事(66)が立ち上げた希望の党は安全保障法制を容認する姿勢だったため、社民は対抗して独自候補を擁立した。

 希望から合流を拒否された民進党出身の議員らが結成した立憲は、枝野幸男代表(55)が「うちから出てほしい」とオファーした。しかし嘉田氏は断り、無所属で出馬。自民候補に5千票差で敗れた。

 しこりはその後も残った。今回の野党統一候補選びで、枝野氏は「信頼できない」と嘉田氏を批判。共産内でも知事時代の政策に対し「脱原発の姿勢が後退していた」と異論が出た。全国32の「1人区」での候補者一本化を各党が発表する直前でようやく、4党の足並みがそろった。

非自民のスター、その栄光と挫折

 今年3月、嘉田氏は乳がんの手術を受けた。退院から約1週間で、自身が支援する県議選の候補者の応援に奔走した。必死に支持を訴えて回る姿に、立憲や国民の県連幹部からは「年齢を考えると、最後の挑戦になる」という声もあがる。

 嘉田氏は非自民の栄光と挫折を…

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