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 石綿(アスベスト)が原因で発症するがん「中皮腫」と闘いながら、福岡や鹿児島など全国で中皮腫患者を支援してきた栗田英司さんが19日、静岡市内で亡くなった。52歳だった。福岡などの関係者らが、「患者力」を訴えてきた生前の栗田さんをしのんだ。

 栗田さんは静岡市出身。1999年のクリスマスイブに「余命1年」と宣告された。中高生時代、建築のアルバイトで石綿の粉じんを吸ったとみられる。4回の手術を受けるなど20年近く闘病してきた。治療情報を得にくかった経験などから、2017年に患者仲間と「中皮腫サポートキャラバン隊」を結成。全国25カ所で講演会を開き、100人以上の患者と交流したほか、新しい治療薬の早期承認を求め、省庁と交渉した。昨年には自身の闘病記「もはやこれまで」を出版した。

 福岡でも栗田さんの存在は大きかった。今年開設した治療法などの情報を提供するポータルサイト「みぎくりハウス」を通じ、多くの患者から相談を受けた。

 キャラバン隊の副代表の今村亨…

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